ワールドカップでの盛り上がりがまだ記憶に新しいラグビー。東京オリンピックでもラグビーは競技としてありますが、あれ?と思った方も多いのでは無いでしょうか?
それもそのはず。オリンピックでは7人制ラグビーという少いイレギュラーな形で行われるんです!
ラグビーをあまり知らない方にとっては、そもそもルールが分かりづらく難しいイメージを持っている方は少なくないと思いますが、15人制ではなくマイナーな7人制となるとなおさらですね・・
そこで今回は、東京オリンピックでの躍進が期待される7人制ラグビーについて
- ルールを簡単にわかりやすく紹介
- 15人制との違いを解説
- 観戦がより面白くなるようラグビー用語を一覧で説明!
これらについてまとめていきます。ぜひ観戦時の参考にしてください!
Contents
7人制ラグビーのルールを簡単に解説
それではさっそく7人制ラグビーのルールを見ていきましょう!
細かな部分もわかりやすいよう、表にしてまとめてみました。
7人制ラグビーのルールをチェック!
ここではルールをざっと挙げていきます!
なんとなくイメージだけを掴んでいただけると幸いです!
グラウンド |
100m×70m |
人数 |
FW3人、BK4人の合計7人 |
スクラム |
3人 |
試合時間 |
7分ハーフ |
ハーフタイム |
2分以内 |
交代人数 |
5人まで |
試合再開 |
トライしたチーム |
シンビン |
2分 |
少し見ただけでも、全体的に規模が小さいイメージを抱かれると思います。
それでは15人制との違いも確認していきましょう!
15人制ラグビーとの違いは?
ラグビーと聞いて多くの方が想像するのが15人制だと思います。
7人制については、ボールを前に落としてはいけない・トライ5点・トライ後のゴール2点・ペナルティーゴール3点といった得点に関する基本的なルールは同じですが、
圧倒的に違うのは人数と試合時間です。15人制の場合は40分ハーフですが、7人制は7分ハーフと非常に短いのが特徴です。
また15人制と同じ広さのグラウンドを7人でプレーするため、
突進して相手を吹っ飛ばしてトライをするのではなく、速さやステップで相手を抜くトライを取りにいくプレーが7人制の魅力と言えます。
この動画はリオオリンピック時のVTRですが、15人制と比較して全体的にかなりのスピード感があるのがわかると思います。
そのため選ばれる選手もFW・BK共に足が速くて運動量が豊富であることが必須になるのも7人制の特徴の一つです。
なぜオリンピックは7人制?
7人制のルールや試合の様子は分かっていただけたと思いますが、
そもそもなんでオリンピックは7人制を採用してるの?と疑問に思う方も多いと思います。
その理由としては・・・ラグビーの激しさが関係しています。
と言うのも、オリンピックの競技期間は16日以内とする決まりがあります。
先日のワールドカップも全期間が2ヶ月近くあったように、15人制は体力の消耗が激しく、一般的に試合間隔を1週間空ける必要があるためオリンピック期間での全試合を消化するのが困難です。
そのため1日に2、3試合こなせる7人制が採用されました。
ちなみにオリンピックでのラグビー競技は、15人制として1900年のパリ大会から1924年のパリ大会まで採用されていたものの長らく競技としては採用されていませんでした。
そして前回のリオオリンピックから7人制にルールを変更して復帰している背景もあります。
覚えておくと観戦がより面白くなるラグビー用語を紹介!
ラグビーが難しいと思われるのは、やはりルールの多さです。特に横文字が多いためなかなか理解できないという方は多いと思います。
ここでは、多数ある中から必ず耳にする用語をいくつかご紹介していきます!
ほんの一部ではありますが、この用語を覚えるだけでもラグビーの見方が変わると思いますので、ぜひ覚えてみてくださいね!
アドバンテージ
テレビ中継で「審判がアドバンテージを見ています」とよく耳にしませんか?
アドバンテージとは反則された位置よりも、地域的・状況的に反則された方が有利とレフリーによって判断された場合に試合を止めずにそのままプレーを続行できるという意味です。
その後、反則されたチームが不利になると、遡って反則が適用されます。
アドバンテージについては、こちらの動画で詳しく解説されていました。
ジャッカル
昨年のラグビーワールドカップで流行語にも選ばれた「ジャッカル」ですが、どういう意味かはご存知ですか?
ジャッカルは、タックルで倒れた選手からボールを奪うプレーのことです。
ラグビーワールドカップでは日本代表の姫野選手がピンチの際、何度もこのプレーでチームに貢献しました。
8️⃣姫野和樹が得意とする「ジャッカル」‼
✅倒れた相手から瞬時にボールを奪う💥
✅仮に相手がボールを離さなければ「ノットリリースザボール」の反則となる✋
✅カウンターのチャンスをつくるor相手の反則を誘う瞬間技💪#RWC2019 #JPNvSAM #RWC豊田 #ジャッカル pic.twitter.com/hursv8T1vA— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) October 14, 2019
ダイレクトタッチ
ラグビーの試合で、わざとコートの外にキックする光景を目にするかと思います。
ダイレクトタッチとは、自陣の22mのラインより前で蹴ったボールが直接タッチラインの外に出ることを指します。
蹴った地点のタッチラインから相手のラインアウトで試合が再開されます。
ノットロールアウェイ
この言葉もよく耳にしますね。ノットロールアウェイとは、タックルしたプレーヤーがすぐに立ち上がらなかったり、相手を離さなかったりしてプレーの妨害をした場合に取られる反則のことです。
この反則は、相手にペナルティーキックを与えてしまいます。
ノットリリースザボール
タックルを受けて倒されたプレーヤーがボールを離さない反則のことです。
ラグビーでは、倒れた選手はデッドといいボールを離さなければいけないルールがあり、反則をしてしまうと相手にペナルティーキックを与えてしまいます。
まとめ
今回はオリンピックで採用されている7人制ラグビーについて、
ルールや15人制との違い、ラグビー用語などについてまとめてきました。
7人制ラグビー(セブンズ)は得点に関する基本的なルールは同じですが、試合時間が7分ハーフと非常に短く、その短時間で少ない人数で行うためスピード感、見やすさ、個人技がその大きな魅力です。
また、15人制は消耗が激しく1週間の試合間隔を開ける必要があるので、オリンピックでは7人制が採用された背景があります。
特に春になると全国でセブンズの大会が数多く開催されます。
各地域での大会や大学生の大会など多くの試合が行われますので、東京オリンピックでの活躍しそうな選手を見つけるのも面白いかもしれませんね!
今のうちにルールをしっかり覚えて、7人制ラグビー代表を一緒に応援しましょう!