パリーグ2位から日本シリーズで広島を破り見事に日本一に輝いたソフトバンクホークス。
甲斐キャノンで次々と盗塁を制した甲斐選手が見事にMVPに選ばれていましたね。
しかし活躍する選手もいれば、思うような成績を残せずに戦力がい通告を受ける選手もいます。
ソフトバンクは、五十嵐亮太投手、摂津正投手、寺原隼人投手、笠原大芽投手、張本優大捕手、茶谷健太内野手、吉村裕基外野手、城所龍磨外野手の計8名の選手に来季の契約を結ばないことを発表しました。
今回はその中でも、かつてチームを優勝、日本一へと導く活躍をしていた五十嵐亮太投手にフォーカスを当てて、移籍先や今後の動向を予想していきたいと思います。
Contents
豪速球を武器にメジャーでもプレイ!五十嵐選手の経歴は?
五十嵐投手は1997年のドラフト会議で、ヤクルトにドラフト2位指名を受けて入団。
ルーキーイヤーとなった1998年はファーム日本選手権でMVPを取るなどの活躍を見せ、1999年には初めて1軍出場を果たしました。
1999年以降は日本最速159キロの記録ももつ、150キロ台後半のストレートと、球速の早いフォークなどの変化球を武器に、ヤクルトを支える中継ぎ投手として大活躍をしました。
2009年オフにFA権を行使してニューヨーク・メッツに移籍。2011年のシーズンまでの2年間在籍していました。
メジャーでの五十嵐投手は、ボールが合わなかったのか制球に苦しむ場面が多く、2012年シーズン以降はパイレーツ→ブルージェイズ→ヤンキースと移籍を繰り返しました。
しかし移籍を繰り返しても、メジャーとマイナーの行ったり来たりで思うような生活を残せず、
2013年シーズンからは3年総額6億円という大型契約でソフトバンクに入団して日本球界に復帰をします。
ソフトバンクでもそれまでのように中継ぎの柱として活躍し、2014年、2015年、2017年のチーム優勝と日本一に大きく貢献しました。
通算成績
登板数 | 投球回 | 勝敗 | セーブ | ホールド | 防御率 | 奪三振 | WHIP | |
NPB | 777 | 823回2/3 | 60勝38敗 | 70 | 159 | 2.93 | 887 | 1.12 |
MLB | 83 | 73回 | 5勝2敗 | 0 | 4 | 6.41 | 72 | 1.81 |
ソフトバンクでの活躍を紹介!ヤクルト時代との大きな違いとは?
ここまでざっくりと五十嵐投手の経歴について書いてきましたが、ここからはソフトバンクでの活躍を中心にまとめていきます。
年俸の推移
2013年 | 2億円 |
2014年 | 2億円 |
2015年 | 1億5000万円 |
2016年 | 3億5000万円 |
2017年 | 3億5000万円 |
2018年 | 3億5000万円 |
成績
ソフトバンクでは2013年の入団以降、計247試合に登板しています。
ソフトバンクでの成績
登板数 | 投球回 | 勝敗 | セーブ | ホールド | 防御率 | 奪三振 | WHIP | |
2013年 | 51 | 53回1/3 | 3勝3敗 | 12 | 11 | 2.53 | 58 | 1.05 |
2014年 | 63 | 59回1/3 | 1勝3敗 | 2 | 44 | 1.52 | 71 | 0.86 |
2015年 | 54 | 52回 |
3勝1敗 |
2 | 31 | 1.38 | 59 | 0.88 |
2016年 | 33 | 27回1/3 |
0勝1敗 |
0 | 7 | 3.62 | 27 | 1.35 |
2017年 | 46 | 41回2/3 |
1勝0敗 |
0 | 11 | 1.73 | 28 | 0.98 |
2018年 | 23 | 20回 | 0勝1敗 | 0 | 2 | 4.50 | 14 | 1.70 |
このように、中継ぎ投手として優秀な成績を残しており、
特に2014年はリーグ最高の44ホールドを記録し、チームの優勝と日本一に大きく貢献しています。
同じく年俸も上がっており、入団時に2億円だった年俸は2016年以降は3億5000万円までになっています。
またソフトバンクでは、年齢の影響でかつては158キロをマークした豪速球も、平均球速は148キロまでだがりました。
しかし、ベテラン選手ながら変化球の習得に勤しみ、チェンジアップなども新たに習得しています。
2018年の状況は?
2018年の五十嵐投手は、春キャンプを椎間板ヘルニアの治療で不参加して以降、治療とリハビリのシーズンになりました。
1軍では上記表の通り23試合を投げていますが、思うような成績を残せていません。
ちなみに2軍では17試合に登板し、18回1/3、1勝0敗4セーブ、防御率0.98、被安打9という成績を残しています。
結局1軍登板ではかつての活躍はできないままシーズンが終了し、戦力外通告を受けました。
今後の動向は?本人の話も参考に予想
今後の動きについて、本人談
五十嵐投手は現在39歳で来年は40歳のシーズンとなります。
ニュース等を見ていると、引退かと予想するファンのコメントも見受けられましたが、本人に話があったので紹介します。
「トライアウトは受けないわけではない。必要ならば受けますけど、そうじゃなければ、このまま代理人を通じて交渉を進めていくことになる。喜び、悔しさを来年に繋げられる自信はある」
2018年11月4日 Full-Count
https://full-count.jp/2018/11/04/post242091/
このように、現役続行に向けての意欲が伺えます。
また、トライアウトは受けずに球団に直々に各球団へ交渉するということですが、
もしどこかの球団からのオファーがあった際は、年齢的に考えてもおそらく将来のコーチとしてのポストも視野に入れてのオファーとなると考えられますね!
獲得するとすればどの球団?
ここからは私の見解になりますが、上記にも書いた通りコーチとしての条件付きでのオファーとなると思います。
獲得球団としては、ヤクルトが最終力ではないでしょうか。
私がそう思った理由は、ヤクルトにとって五十嵐投手はかつての功労者でもありますし、
2年連続Bクラスだったチームが今年2位に浮上し、さらにテコ入れする意味でも、若手の見本となるように五十嵐投手の獲得は必要だと思います。
最近の例で言えば、古巣の西武に戻って引退の花道を飾ってもらった松井稼頭央選手のような形になるのではないかと思います。
まとめ
ソフトバンクから戦力外通告を受けた五十嵐亮太投手。かつてはその剛速球を武器に、メジャーにも挑戦しました。
日本球界復帰後のソフトバンクでも、チームをリーグ制覇と日本一に導く活躍を見せ、2014年にはリーグトップの44ホールドを記録していました。
しかし今季2018年は、怪我に泣かされ春キャンプに不参加、その後7月には1軍登板復帰を果たしますが、懸命のリハビリ虚しく戦力外通告を受けました。
五十嵐投手は現在39歳で来年には40歳ですが、本人はまだまだやりたい旨のコメントをしており、
代理人を通して現役続行に向けての交渉を進めていくようです。
気になる移籍先ですが、私はヤクルトが最有力ではないかと思います。
かつての功労者ですし、シーズン2位からの巻き返しを狙うヤクルトとすれば、将来のコーチも含めて、五十嵐投手を獲得する必要性は十分にあると思います。
五十嵐投手の動きに注目ですね!