9月に行われた東京オリンピックのマラソン代表を決める大会であるMGC。過去にない一発勝負の選考レースということで、今までにない白熱したレースなりました。
このレースで男女とも2名は内定しましたが、これから2020年の春にかけて行われるMGCファイナルチャレンジで残り1枠の代表選手が決定していきます。
そこでこの記事では
- MGCファイナルチャレンジの男子注目選手
- 東京オリンピック出場のための条件を解説
これらについてまとめてみたいと思います。
ちなみに私が最も注目しているのは大迫傑選手、井上選手、設楽選手です。
大迫選手は日本記録保持者ですし、井上選手や設楽選手も冬のレースであればかなりの実力を出せると言われています。
そんな男子マラソンの派遣設定記録は、2時間05分29秒と非常にレベルが高くなっています。
Contents
男子の注目選手や東京オリンピック内定有力候補は誰?
さて注目選手ですが、男子の設定記録は日本記録の突破と非常にレベルが高いです。
その可能性がある選手というとかなり絞られると考えます。
大迫傑選手(ナイキ)
自己ベスト:2時間5分50秒
東京オリンピック代表に一番近い人物といえば大迫傑選手ですね。
MGCでは終盤のデットヒートの末、惜しくも3位となり代表入りは逃してしまいましたが、
シカゴマラソンで記録した2時間5分50秒という日本記録は派遣設定記録になっており、現時点で東京オリンピック代表内定に一番近い男と言えます。
井上大仁選手(MHPS)
自己ベスト:2時間6分54秒
MGCのレース後「ファイナルチャレンジでやるしかない」とコメントした井上選手。
MGC本戦ではまさかの失速がありましたが、アジア大会での粘りの優勝や1月のニューイヤー駅伝では8人抜の快走等、冬のレースで力を見せてきました。
現状ではトップクラスの力のある選手です。
設楽悠太選手(ホンダ)
自己記録:2時間6分11秒
出場すればもっとも可能性があるのが設楽選手でしょう。
MGC本戦のあの前半の快走は「冬であれば最後までいけていたのでは?」と関係者の間でも囁かれていました。
もう一度、あのような走りをファンは期待してしまいますね。
東京オリンピックのマラソン代表最有力候補は日本記録保持者の大迫傑選手!
東京オリンピックのマラソン代表について、残り1枠をめぐる争いは激しくなっていますが、
私の個人的な意見としては、大迫傑選手が内定するのではないかと思います。
MGC3位という実力はもちろん、2時間5分50秒というタイムは簡単に破られるものではありません。
MGC3位で東京オリンピック内定出来ませんでした。
服部くん、中村くんに完敗です。
悔しい思いは常に僕を強くしてくれます。練習あるのみ!!— suguru osako (@sugurusako) September 15, 2019
本人も、9月のMGC後にこのようなツイートをしておりやる気満々です!
ただ井上選手や設楽選手をはじめ、対抗馬もたくさんいるのでハイレベルは代表争いとなることは必須といえそうですね!
設楽悠太選手の動向は?次のレースはいつ?
ところで上記の有力候補3選手にも入れた、設楽悠太選手ですがどのレースに出場するのかについても議論がかわされていました。
一部の報道でも
「今は中村(匠吾)選手や服部(勇馬)選手を応援する立場。決まった以上、選手は従うだけ」と話した上で、自身の東京五輪代表挑戦については「そっちよりも1億円がほしい。お金のために走る」と明かした。
引用元:https://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sports/news/CK2019110302100034.html
このように東京オリンピックの出場よりも、日本記録を突破するともらえる報奨金1億円の方が重要だと言っています。
素人の私には分かりませんが、オリンピックに出るという名誉よりもお金の方が大事なんですね。
ただ、日本記録を突破すれば本人希望の報奨金1億円がもらえる上に、東京五輪の出場も自動的に決まります。
予定としては、ホンダ代表として元旦のニューイヤー駅伝に出場した後に、2020年の東京マラソンには出場するようなので、そこで日本記録突破となるかどうかに注目ですね!
MGCファイナルで最後に選抜されるための条件やタイムは?
選手の紹介をしてきましたが、そもそもMGCファイナルチャレンジの条件について疑問をお持ちの方も多いと思うので、簡単に概要をまとめていきます。
まずMGCファイナルチャレンジとは、3枠あるマラソン代表のうちの残り1枠を選考するものです(9月のMGCでは2位までの選手を東京五輪マラソン代表に内定)。
選考条件としては、派遣設定記録と呼ばれる基準を上回り最も早いタイムを出した選手がが内定します。
ちなみに派遣設定記録を上回る選手がいなかった場合は、MGC3位の選手が内定となります。
その「派遣設定記録」と呼ばれる五輪出場条件はこちら。
男子 | 2時間05分29秒 |
女子 | 2時間22分22秒 |
マラソンをよく見る人はお気づきかもしれませんが、明らかに男子が厳しすぎますよね。
派遣設定記録はMGC本戦に出場するための「MGCシリーズ」と呼ばれる2018年から行われてきた対象レースの中で最も早いタイムをもとに決定されています。
その中で大迫選手が2時間05分29秒という日本記録を出したので、このようなタイムとなったのです。
まとめ
今回はMGCファイナルチャレンジについて、オリンピック男子マラソン内定となりそうな有力候補を紹介してきました。
日本記録の更新が必要な男子、私が最も注目するのは大迫傑選手です。
MGC本戦では終盤のデットヒートの上、惜しくも3位となりその場での内定とはなりませんでした。しかし日本記録保持者の実力は確かなはずですし、本人もMGCから切り替えて頑張るという旨の発言をしています。
大迫選手以外では、井上選手や設楽選手などにも注目です。
井上選手は冬のレースにめっぽう強いですし、東京マラソンに出場予定の設楽選手もMGCでの大胆な走りに対して、冬のレースであれば最後まで押し切ることができたと言われている程です。
季節が変われば選手も出せる実力も変わります。どんな結果になるのか楽しみですね!
ちなみに「派遣設定記録」と呼ばれる東京オリンピック出場条件については、
- 男子:2時間05分29秒
- 女子:2時間22分22秒
このようになっており、男子は大迫選手が保持している日本記録を突破する必要があります。
激戦となりそうな代表争いですが、選手の動向にも注目していきましょう!