ドラフト候補の中でも、社会人は即戦力として注目されがちです。
そこで今回は複数球団からの指名の可能性もあるHonda所属の齋藤友貴哉投手について調べてみました。
実績のある投手だということは知っていたのですが、改めて過去の成績などを調べてみると、
高校→大学→社会人と経験を重ねていくごとに、投手としての能力が目に見えて上がっていっているという特徴がありました。
アマチュア時代は注目されていても、プロに入るとなかなか伸びないといった選手もいますが、
プロに入ってもますます成長していくような、楽しみな投手だと思い、この記事を書きました。
また複数球団からの指名を受ける可能性もあるということで、現在の評価を踏まえた上での
獲得に動きそうな球団やその順位の予想、各球団の関係者の評価などをまとめてみました。
プロフィール
名前:齋藤友貴哉(さいとう ゆきや)
生年月日:1995年1月5日生まれ(23才)
生まれ:山形県東根市出身
身長:184cm
体重:91kg
ポジション:投手
右投左打
経歴:東根市立小田島小→東根市立東根第二中→山形中央高等学校→桐蔭横浜大学→Honda
経歴
社会人として活躍している今年こそ、ドラフト候補として注目を集めていますが、
実は大学時代にもプロ志願届けを提出していました。しかし大学時代は残念ながらドラフト指名漏れ。どの球団にも指名を受けることはありませんでした。
そんな悔しさをバネに社会人では大活躍。最速153キロのストレートを武器に、変化球はスライダーやスプリット、などを投げ分けます。
今でこそプロ注目の投手になっていますが、山形中央高校時代は無名の選手でした。
県大会でもエースの座は奪えず、登板数も非常に少ないです。また当時は球速が139キロと今とはかなりの差があることがわかります。
そんな状況だったので野球をしたくても進学先がなく、高校を卒業したら野球を辞めるつもりでした。
そこを救ってくれたのは桐蔭横浜大学の齊藤監督。桐蔭学園との練習試合で偶然見ていてスカウトしたそうです。
ただ大学に進学してからもレベルの違いに苦しみ、球速こそ149キロまで上がりましたが、登板機会はほとんどありませんでした。
それでもひたむきに練習を続けた結果、3年の秋から徐々に結果を出していき、4年になってからは
3連続完封を含む4完投勝利を挙げ、4勝1敗、44.2回6失点、防御率1.01という素晴らしい成果を挙げています。そしてなんとMVPのタイトルも獲得しているのです。
大学で快進撃を遂げた齋藤投手は一躍ドラフト候補として名乗りを挙げました。
しかし満を持して迎えたドラフト当日。齋藤投手を指名する球団は現れなかったのです。
そんな悔しさをバネに齋藤投手はHondaへ。
そこでもレベルの高さに悩まされることもありましたが、1年目から公式戦に登板しており、17年のJABA東京スポニチ大会では新人賞と優秀賞を獲得する快挙を成し遂げています。その翌年の同大会でも2勝を挙げ、チームを優勝に導いています。
その勢いでチームの都市対抗野球出場にも貢献しており、その都市対抗野球では17年と18年の2年間で計2試合の登板でしたが、0勝1敗、7回、防御率1.29、三振8という成績を挙げました。
スカウトからの評価
これだけの実績と即戦力への期待、そして成長力があれば各球団のスカウトの評価は上々です。
ヤクルト・伊東編成部長
「アマチュアではトップクラス。(ドラフト1位の)12人に間違いなく入る」
2018年6月5日 スポーツ報知
広島・高山スカウト
「大学時代より力強さがある。今後も見ていきたい素材」
2018年3月12日 スポーツ報知
巨人・青木スカウト
「まっすぐにキレがあっていい。これだけ投げられる人はなかなかいない」
2018年6月4日 スポーツ報知
上記3チームのスカウト陣のコメントが見つかりました。いずれも非常に高い評価が伺えますね!
指名球団・順位予想
今までの実績と、各スカウト陣の評価を考慮しいて獲得に乗り出す球団を考えた結果、
やはりスカウトの評価コメントのある、ヤクルト・広島・巨人からの指名の可能性が高いのではないかと思います。
その中でも特にはスカウト評価が高く、チーム状況を考慮しても即戦力の先発型ピッチャーは早急に欲しいと思われるヤクルトは積極的な指名が予想されます。
指名の順位ですが、おそらく外れ1位または2位での指名が有力どころではないでしょうか。
今年は高校生に注目選手が多いので、場合によっては裏をかいて単独指名もありえると思います。
まとめ
複数球団から指名の可能性の高いHondaの齋藤友貴哉投手ですが、その野球人生は苦労の連続でした。
無名で実績を残せず、野球を辞めようかと思った高校時代から、やっと芽が出た大学時代。そしてドラフト漏れを乗り越えて、才能を大きく開花させた社会人時代と苦労とともにその成長力に驚かされます。
そんな齋藤投手は、
- ヤクルト
- 広島
- 巨人
この3チームのスカウトから特に大きな評価を得ており、その中でも私はヤクルトからの指名の可能性が高いと予想しています。
指名の順位としては外れ1位または2位、はたまた単独1位もあるかもしれません。
即戦力として期待させる中、一番の魅力は底知れぬ成長力にあると思います。
プロに入って一体どのぐらい成長していくのか、これには所属する球団も重要になってきます。どの球団が獲得をするのか、楽しみになりますね!