ドラフト会議も終了し、各球団の指名結果に一喜一憂している人も多いのではないでしょうか。
私の応援するオリックスは、例年通りに即戦力の選手を指名していくかと思いきや、高校生を1位指名したにには驚きました。
他にも、注目の大阪桐蔭の根尾選手は中日、金足農業の吉田投手は日本ハムに指名されるなど、ファンの方は将来が楽しみで仕方がないと思います。
そんな中、楽天の育成指名で則本という名前があったことには驚かされました。
調べてみると、あの則本昂大投手の弟ではないですか!
もしかしたら、将来的には兄弟で継投なども見られるのではと思い、今回指名された則本佳樹投手について調べてみることにしました。
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則本佳樹投手のプロフィール!兄、則本昂大投手との共通点は?
プロフィール
名前:則本 佳樹(のりもと よしき)
生年月日:1994年5月14日生まれ(24才)
生まれ:滋賀県犬上郡多賀町出身
身長:174cm
体重:76kg
ポジション:投手
右投左打
経歴:滋賀県立北大津高校 → 近畿大学→山岸ロジスターズ
兄に励まされて続けてきた高校時代
北大津高校では、2年の秋まで怪我に悩まされ、本人は野球を辞めたいとまで考えたそうです。
しかし兄からの励ましもあり野球を続けていきました。
甲子園には3年春と3年の夏に出場していますが、春は先発して常葉菊川相手に負け。夏も先発した1回戦の滝川第二高等学校戦で、ボークなどもあり8回と1/3を投げて5失点して負けています。
ちなみに、則本佳樹投手が怪我で悩まされていた時の、兄 則本昂大投手の言葉がこちらです
「大器晩成という言葉もある。ゆっくりやれ」
2012年8月11日 スポニチ
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/08/11/kiji/K20120811003877940.html
兄弟の仲がいいんだなと強く感じますね!
こんな素敵な言葉をかけてくれる兄がいる球団にいくことは、とても安心していられるのではないでしょうか。
兄の背中を追いかけ続けた大学〜社会人時代
北大津高校を卒業したあとは、近畿大学から声がかかったこともあって進学します。
実はこの進学の際に、学費の都合で近畿大学への進学を諦めて、一旦は社会人へ進もうとしていましたが、
兄の則本昂大投手が、「学費は俺が出してやるから」と言って近畿大学への進学を促したそうです。
そんな則本佳樹投手は大学に入ってからも幾度となく怪我に苦しめられます。
3度手術を乗り越え、リーグ戦に初登板したのは4年になってからでした。
ちなみにその時は、2点リードの9回からマウンドに上がり、関西大学を3者凡退にしています。
この初登板時の試合後のコメントがあったので紹介します。
「いつか兄と対戦したいし、一緒のチームで投げられたらという思いがある」
2016年5月20日 デイリースポーツ
https://www.daily.co.jp/newsflash/baseball/2016/05/20/0009103308.shtml
このように、大学時代から兄の背中を追い続け、プロへの意欲を見せていました。
近畿大学卒業後は、「いつか兄と対戦したい」という夢を追いかけて、山岸ロジスターズという社会人チームに入ります。ちなみにこのチーム、創設されての新チームでした。
山岸ロジスターズでは、悔しい負け方をすることもありましたが、2018年の春には都市対抗野球大会東海地区一次静岡県予選で優勝に導く活躍も見せました。
則本佳樹投手のセールスポイントは?
則本佳樹投手のセールスポイントは、何と言っても多彩な変化球にあります。
縦に大きく割れるカーブやスライダー、カットボールやフォークなどを使い分けるのです。
さらにストレートはMAX145キロを投げ、兄に負けずとも劣らない優れた投手であることが伺えます。
私はその中でも特に、スライダーがすごいと感じます。則本佳樹投手のが寝るスライダーは、かなり大きく曲がるので、プロでも通用するのではないかと感じました。
兄の則本昂大投手も同様に、多彩な変化球を投げますが、兄弟揃っての奪三振ショーが見れるといいですね。
今後の活躍を予想!兄は超えられるのか!?
則本佳樹投手は育成契約ということで、よく3年が勝負と言われる世界になっています。
それでも、上記のように多彩な変化球を操れるという武器があれば、1軍で兄の則本昂大投手と一緒に投げる日もあると思います。
あくまでこれは私の予想ですが、もし1軍に上がってくるとすれば、おそらく2年目になるのではないかと思います。
理由としては、
・則本投手のメンタルの強さ
・楽天の投手不足
育成から這い上がるためには、能力ももちろん必要ですが、何よりも諦めない気持ちと、気迫が必要になります。
兄の則本昂大投手は、その強靭なメンタルで無名だった大学から、一躍日本のプロ野球を代表する投手となりました。兄弟だから同じというわけではないですが、幾度となく怪我を乗り越えてきたそのメンタルは本物だと感じます。
また楽天は毎年のように投手不足に悩まされており、リリーフなどで登板する機会もある可能性が高いと感じました。
兄を超えられるかどうかについては、現時点ではかなり厳しいと思います。
ただ、変化球が多いというのは投手としてかなり能力が高い証拠なので、兄に張り合えるポテンシャルは秘めているのではないでしょうか。
一番気がかりな点は怪我です。怪我さえなく、順調にいけば大きく成長する素質があるはずなので、今後の活躍を楽しみにしていきましょう!
まとめ
今回は、楽天に育成ドラフト2位で指名された、則本昂大投手の弟である則本佳樹投手についてまとめてみました。
幾度となく怪我に悩まされながらも、兄の励ましや手助け、そして「いつか兄と対戦したい」という夢を追いかけてやっと行けたプロの世界。
最速145キロの直球に加えて、縦に大きく割れるカーブやスライダー、カットボールやフォークなど多彩な変化球を使い分ける投球スタイルは、ポテンシャルの高さを伺えます。
ちなみに兄も
「ここからが本当に大変だと思うので、頑張って欲しいなと思います。同じユニフォームを着るのは小学校以来なので楽しみです。いずれ一緒に1軍で投げられればいいですね」
2018年10月25日 Full-Count
https://full-count.jp/2018/10/25/post235722/
このようにコメントしており、非常に嬉しそうな様子が見て取れます。
偉大な兄に追いつくためにも、1軍での登板を目指して頑張ってもらいたいですね!