長いペナントレースが終わったと思ったら、次に立ちはだかる壁がクライマックスシリーズです。
特に優勝したチームにとっては、そのまま日本シリーズに進んで日本一を目指しているので負けられないですし、2位や3位のチームにとっては、日本シリーズに進出できるチャンスがあるので、俄然やる気になって挑んできます。
そんなクライマックスシリーズの醍醐味と言えば下剋上。
過去にはロッテが3位からの日本シリーズ進出を決めて、その後もセ・リーグ首位で挑んできた中日を下して日本一になりました。
その後もシーズン2位や3位のチームが、優勝チームを下して日本シリーズ進出になったことが何度かありましたので、プロ野球ファンにとっては「下克上」という言葉はお馴染みになっていると思います。
そこで湧き上がるのが、「今までのクライマックスシリーズってどんなチームが勝ち上がってきたの?」という疑問。
この記事では、
- クライマックスシリーズの歴代優勝チームを一覧で紹介
- 今までどのぐらい下剋上があったのかおさらい
- 下克上を決めたチームの共通点を分析
これらについてまとめていきます。クライマックスシリーズをより楽しめる要素として、ぜひ参考にしてください!
Contents
クライマックスシリーズの歴代優勝チーム一覧!下克上チームも要チェック!
では早速、本題でもあるクライマックスシリーズの歴代優勝チームをみていきましょう。
ちなみにクライマックスシリーズは、2004年からパリーグのみで導入された制度です。その後、評判がよかったこともあって2007年にセ・リーグでも導入開始されました。
今回はセパ両リーグが参加することとなった2007年を正式スタートとしてカウントし、表にまとめています。
それではみていきましょう!
年度 |
セ・リーグ |
レギュラーシーズン順位 |
パ・リーグ |
レギュラーシーズン順位 |
2007 |
中日 |
2位 |
日本ハム |
1位 |
2008 |
巨人 |
1位 |
西武 |
1位 |
2009 |
巨人 |
1位 |
日本ハム |
1位 |
2010 |
中日 |
1位 |
ロッテ |
3位 |
2011 |
中日 |
1位 |
ソフトバンク |
1位 |
2012 |
巨人 |
1位 |
日本ハム |
1位 |
2013 |
巨人 |
1位 |
楽天 |
1位 |
2014 |
阪神 |
2位 |
ソフトバンク |
1位 |
2015 |
ヤクルト |
1位 |
ソフトバンク |
1位 |
2016 |
広島 |
1位 |
日本ハム |
1位 |
2017 |
横浜 |
3位 |
ソフトバンク |
1位 |
2018 |
広島 |
1位 |
ソフトバンク |
2位 |
※下剋上達成チームは赤文字で記載しています。
こうしてみると、レギュラーシーズン1位のチームの安定感が際立ちますね(優勝するぐらいの実力があるので当たり前ですが・・)
下克上をしたチームを見ると、セリーグは12回中3回、パリーグは12回中2回となっています。
これを多いと取るのか、少ないと取るのかはそれぞれですが、私は少ない印象を受けました。
やはりアドバンテージなどがある分、よほどの運か実力がなければ突破は難しいのでしょうね(2007年のセリーグはアドバンテージなし。改めてハンデの重要性を痛感させられます)
ちなみに、ご覧のように下克上同士の対決はまだありません。果たしてそんな組み合わせを見る日が来るのでしょうか!?
下剋上はセ・パ合わせて5チームのみ!その共通点を考えてみた
ご覧のように、下剋上達成チームはセパ合わせて5チームしかありませんでした。
やはり1勝のアドバンテージが大きいですね。また、3位からの下剋上に関してはたったの2チームということで、よほど難しいということがわかるかと思います。
では下克上を成し遂げたチームの共通点は何でしょうか?それをみていきましょう!
投手力の高さがキーになる
ご存知のようにクライマックスシリーズは短期決戦です。
1勝が勝負を左右する状況ですから、各チーム投手力が大きな鍵になってきます。
逆に言うと、投手力は低いが打撃でカバーしているチームは苦戦を強いられると言っても過言でないと思います。
打線の粘りも重要に
投手力にも通じるところがありますが、レギュラーシーズンとは違ってどの試合においても各チーム投手を総動員してきます。
そこで粘りながら球を見極められることが大きなキーとなるのではないでしょうか。
狙い球を絞って無駄な打席を減らす。ここぞという時の対応力も問われます。
ラッキーボーイの存在も勝敗を分けるポイント
これはクライマックスシリーズに限らず日本シリーズにも言えることですが、短期決戦においてラッキーボーイの存在は欠かせないでしょう。
野球ファンたちもこの選手がラッキーボーイになるんじゃないかなんて予想するのも楽しいですよね。
レギュラーシーズンとは違う短期決戦での戦い。
これは上記のことも大切ですが、選手はもちろんのこと監督・コーチ、スコアラーなどを含めたチームスタッフの力を最大限に発揮することが1番のキーポイントですね。特にスコアラーの役割は大きいかもしれません。
下剋上を達成するチームには我々、一野球ファンが知ることのない名参謀が隠れているのかもしれませんね。
クライマックスシリーズのルールについて!何勝すれば勝ち上がれるのか解説!
改めてですが、クライマックスシリーズはペナントレースの上位3チームが出場するプレーオフのことです。
2位と3位が戦うファーストステージと、ファーストステージの勝者と1位のチームが対戦するファイナルステージに別れています。
ファーストステージの試合は2位チームのホームで行われ、3試合制で2勝先取した方が勝者となります。
試合は勝利数が多い方がファイナルステージに進出しますが、もし引き分けが発生し、勝利数が並んでしまった場合はレギュラーシーズン2位のチームにファイナルステージの出場権が渡されることになっています。
ちなみに、延長に関してはレギュラーシーズンと同じルールを適用していおり、延長は12回までで、12回終了時点で同点の場合は引き分けとなります。
一方のファイナルステージはレギュラーシーズンの1位チームのホームで行われ、6試合制で4勝先取制した方が日本シリーズに進出できます。
このファイナルステージでは、レギュラーシーズン1位のチームに1勝のアドバンテージが与えられます。
ファーストステージと同様に、引き分けにより勝ち数が並んでしまった場合は、レギュラーシーズン1位のチームが勝利となります。
また、レギュラーシーズン1位のチームの勝率が5割以上が確定した場合と、どちらかのチームの負け越しが確定した時点でファイナルステージは終了することになっています。
まとめ
今回はクライマックスシリーズの歴代優勝チームについてまとめてきました。
クライマックスシリーズはパリーグでは2004年より、セリーグでは2007年より導入されている、プレイオフシーズンのことです。
シーズン1位〜3位のチームによって争われ、勝者が日本シリーズに進出できることから、毎年注目されています。
そんなクライマックスシリーズは下克上と呼ばれる、いわゆる2位や3位のチームが1位のチームを下して日本シリーズに進出するかどうかも注目されますが、
過去12回のクライマックスシリーズにおいて、下克上は5回にとどまっています(セリーグ3回、パリーグ2回)
これが多いか少ないかは賛否ありそうですが、下克上からの日本一も2010年のロッテの身ですし、下克上チーム同士の日本シリーズもまだありません。
これにはやはり、ファイナルステージ(2位と3位の勝者と1位チームの対戦)における、1位チームに与えられる1勝のアドバンテージが大きいのでしょう。
短期決戦ならではの投手力の差や、それに対抗する打線の粘り、はたまたラッキーボーイの出現などがみられるクライマックスシリーズ。
今シーズンもきっと面白いドラマが生まれることでしょう。ぜひ注目していきたいと思います!