パリーグでは2004年から、セリーグも2007年より続いてきているクライマックスシリーズ。
毎年、日本シリーズ進出をかけて、毎年熾烈な争いが繰り広げられていますが、観ているとシーズン優勝チームが順当に勝ち上がる年はもちろん多くありますが、下位チームが上位チームを負かしたりする、いわゆる下克上というシーンも時々みることがありますよね。
でもよく考えると、なんとなく「下位チームが上位チームに勝つ」ぐらいの認識しかない方って結構いませんか?
- 「クライマックスシリーズってどうなったら勝ち上がりなの?」
- 「今さら誰にもルールを聞けなくて・・」
- 「アドバンテージってどのぐらいつくの?」
こんな疑問、誰にも聞けなくてモヤモヤしたことありませんか?
そこで今回は、そんな疑問に応えるべく
- クライマックスシリーズってどうなったら勝ち上がれるのかを解説
- アドバンテージの詳細について
- 出場選手の登録ルールを説明
- 気になる予告先発の有無の現状を紹介
これらについまとめていきます!ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
クライマックスシリーズのルールまとめ!日本シリーズに進む条件をわかりやすく解説
では本題の、クライマックスシリーズのルールについて確認していきましょう!
まず、クライマックスシリーズの組み合わせは、セ・パともに上記のようなトーナメント方式になっています。
レギュラーシーズン2位チームと、レギュラーシーズン3位チームでの対戦を「1stステージ」、その1stステージの勝者とレギュラーシーズン1位のチームでの対戦を「ファイナルステージ」と読んでいます。
ファーストステージは何勝すれば勝ち上がれるの?
先述の通り、ファーストステージはレギュラーシーズンの2位と3位のチームにて行わます。
試合は2位チームのホームで行われ、3試合制で2勝先取した方が勝者となります。
試合は勝利数が多い方がファイナルステージに進出しますが、もし引き分けが発生し、勝利数が並んでしまった場合はレギュラーシーズン2位のチームにファイナルステージの出場権が渡されることになっています。
ちなみに、延長に関してはレギュラーシーズンと同じルールを適用していおり、延長は12回までで、12回終了時点で同点の場合は引き分けとなります。
ファイナルステージのルールについて!アドバンテージの数は?
ファイナルステージは、ファーストステージの勝者とレギュラーシーズン1位のチームで行われます。
レギュラーシーズンの1位チームのホームで行われ、6試合制で4勝先取制した方が日本シリーズに進出できます。
また、ファイナルステージではレギュラーシーズン1位のチームに、1勝のアドバンテージが与えられます。
ファーストステージと同様に、引き分けにより勝ち数が並んでしまった場合は、レギュラーシーズン1位のチームが勝利となります。
また、レギュラーシーズン1位のチームの勝率が5割以上が確定した場合と、どちらかのチームの負け越しが確定した時点でファイナルステージは終了することになっています。
クライマックスシリーズの選手登録ルールについて
クライマックスシリーズは短期決戦なので、シーズン以上に総力戦になりがちです。そのため、選手の起用法にも注目が集まります。
シーズンでもレギュラー入りしている選手はもちろん、それぞれのチームでは、リリーフ投手や代打役の選手、守備固めの選手など様々な役割分担があります。
ただ誰でもかんでもベンチ入りさせられるわけではないのが現実。クライマックスシリーズのルールはどうなっているのでしょうか?
- レギュラーシーズン同様、28人以内の出場選手登録された選手の中から、25人以内のベンチ入り選手が出場可能。
- 出場出来る選手は、そのシーズンの8月31日時点で出場チームに支配下選手登録されている。
- 登録抹消となった選手は10日間、再登録不可。(レギュラーシーズン終了からクライマックスシリーズ開幕までの間に出場選手登録を抹消された場合、クライマックスシリーズが開幕しても抹消日から10日間経過しないと再登録できません)
この中でも、3つ目の項目が特に注目される点です。
実際に最近の例でいうと、2018年のヤクルト・青木選手や、2017年のソフトバンク・柳田選手などが、クライマックスシリーズに向けて怪我からの復帰を目指したのは記憶に新しい方も多いのではないでしょうか?
選手もここに向けて調整してくるので、Aクラス入りや優勝するまでが余裕なチームの選手はその間を調整に当てられますし、逆に優勝やAクラス争いが厳しいチームの選手はコンディションを整えるのにも苦労しそうですね。
予告先発はあるの?
これもよくある疑問の一つですが、クライマックスシリーズについては、セ・パともに予告先発はあります。
混乱の原因となっているのは、2017年まではセ・リーグではなかったからではないでしょうか?
しかし、2018年からはセ・リーグでも予告先発が実施されるようになっています。
予告先発をすることで、その投手に合わせた打線を組むなどの対策が打てるようになります。
長いシーズン中はまだしも、一つの負けも大きな負担となるのが短期決戦。
もちろん、各球団のエース級投手を投入してくるわけですが、対抗するチームとの駆け引きを楽しめるのも予告先発の醍醐味ではないでしょうか?
クライマックスシリーズ(CS)2019の日程は?
2019年のクライマックスシリーズはセ・パ同時開幕となっており、
1stステージは10月5日からの開催予定となっており、第1戦が10月5日、第2戦が10月6日、第3戦が10月7日の予定です。
なお1stステージの予備日は10月8日となっています。
ファイナルステージについては、第1戦が10月9日、第2戦10月10日、第3戦10月11日、第4戦10月12日、第5戦10月13日、第6戦10月14日といったスケジュールです。
こちらは10月15日と10月16日の計2日間が予備日となっています。
1stステージから参戦の2位や3位のチームは、試合数では不利とは言え、首位のチームを倒して日本シリーズに進出するために総力戦で挑んできます。
一方の首位のチームも、優勝と日本一両方を達成するべく、2位や3位のチームに負けないよう強化してきます。
このデットヒートを観られるのもクライマックスシリーズシリーズならではですし、シーズン中とは異なり、短期決戦独特の戦術も観られるので楽しみですね!
まとめ
今回は、クライマックスシリーズ(CS)について
- 組み合わせや勝ち上がりルール
- アドバンテージの詳細
- 出場選手の登録ルール
- 予告先発の有無
これらについてまとめてきました。
1stステージは2勝先取のチームが勝利、ファイナルステージは3勝先取のチームが勝利となります。
アドバンテージについては、ファイナルステージにおいて1位チームが、1勝のアドバンテージが与えられます。
登録選手については基本的にはシーズン同様で、予告先発もシーズン同様にセパ共に行われます。
クライマックスシリーズは、短期決戦であるためにレギュラーシーズンではあり得ないような選手起用や、相手チームの主砲を抑えるバッテリーの工夫、エース攻略のために足で揺さぶる、など簡単に考えつく部分だけでも面白い側面がたくさんあります。
それはスコアラーなど、裏方の役割も非常に大きくなってくるのかもしれませんね。
ちなみにスケジュールとしては、2位と3位チームで行う1stステージは、第1戦が10月5日、第2戦10月6日、第3戦10月7日の予定。
1stステージの勝者と1位チームで行うファイナルステージは、第1戦が10月9日、第2戦10月10日、第3戦10月11日、第4戦10月12日、第5戦10月13日、第6戦10月14日といったスケジュールです。
今年も熱い戦いを期待していきましょう!